今回からのシリーズでは原価管理について書いていきます。
「原価管理」というとなんだか難しそう、殆どの会社では製造業以外関係なさそうというイメージが多いんですよね。
私の中小・零細企業のクライアントでも「原価管理より売上を上げなきゃ」という社長の声が殆どです。
確かに製造業では原価管理が大切です。
しかも製造業の零細企業でも「原価管理より売上が大事」という声は大きいです。
原価管理というのは、厳密なコストダウンをしない限り不要というイメージが大きいのでしょう。
大企業が大量生産品を作っている中で1円単位のコストダウンを積み重ねているのは事実です。以前私が勤めていたキヤノンでも細かいコストに対して多くの施策を行い、少しでもコストダウンしようという活動が多く行われていました。
それらはどちらかと言えば大企業が大量生産する中で必要だという意見はごもっともです。それだけのコストダウン活動を行うための人も時間も投資できますし、その物量によって投資した時間と費用を回収することも可能です。
しかし中小~零細企業ではそれだけの物量がないから、コストダウンをしても意味が無い。
だから原価管理は不要だ。という意見がくみ取れます。
しかし、原価管理は実はコストダウンをするための指標というわけではありません。
次回からはそのような原価管理がもつ意味合いを考えて見たいと思います。