個別案件の採算性を確認する(2)

前回はプロジェクトなどの個別案件における費用の中で労務費に注目しました。

今回は個別案件のなかで、労務費以外の項目を見てみましょう。

原価には、外注に払う費用が必ずあります。
下請会社、パートナー企業、制作会社、デザイン会社など、多くの関係する企業に対して外注費が発生します。
当然のことですが、外注費は、どのプロジェクト・案件に関係するのかを把握しておきましょう。

うまく行っている企業では案件やプロジェクトに番号を付与します。
通称プロジェクトコードと呼びます。
全ての外注費や原価がそのプロジェクトコードに紐付いていると、後で集計が楽になります。

同じ外注先でプロジェクトが複数になる場合は見積書や請求書を分けて管理することが望まれます。
このあたりの日々の管理がうまく出来ているかどうかで企業の採算管理、原価管理がうまくいくかどうかが決まります。

さて、原価の中には、共通で使用するモノもあります。
例えば、原材料のように、複数の案件・プロジェクトで共通で使うモノです。
これらは購入単位が1つですので見積書を分けるなどの事が出来ませんし、期間も長期間にわたるモノが必要になる場合もあります。

このような時は使用量管理ということが求められます。

使用量管理とはその原価を按分するということが必要になりますので手間が掛かりますが、
イメージとしては使用前に使用量バランスを先に作ってしまい、社内の振替で各プロジェクト毎の割り振りを付けるとよいでしょう。